Macの外付けSSDが遅くなったのでSecure Eraseしたら速くなった件

2019年7月19日Apple, Mac

Macの外付けSSDが遅くなったのでSecure Eraseしたら速くなった件
POINT

(2019/11/11)空き容量が少なくなりすぐに遅くなる状況になったのでCrucialの1TBに交換した件を追記しました。初めからCrucialにしておけば悩まされることは無かったかもしれません。

Macが遅くて、USBの外付けSSDを使っている人は多いと思います。

USBの外付けSSDは、ずっと使っていると遅くなっていきます。私のSSDも2ヶ月経った頃から怪しくなり、3ヶ月目にはフリーズしたりOSが落ちるようになってしまいました。

ダメ元でSecure Eraseしたところ、買った直後の速度に戻りました。買い替えしなくて良かった。

USBの外付けSSDではTrimできない

SSDは仕様上、上書きでの書き込みができません。空いているところに新たにファイルを書き込み、元のファイルを削除するという処理をしています。

空いているところが無い場合、使っていないところを空けなければなりません。この処理は重いのでSSDの書き込みが遅くなってしまいます。

遅くなるのを防ぐために、あらかじめ使っていないところを空けておくコマンドをTrimといいます。ファイルが削除されたら続いてTrimコマンドが実行されます。

SSDには必須ともいえるTrimコマンドですが、USB接続の場合使えません。TrimはATAコマンドなので当然といえば当然です。

SSDを使えば使うほど空いているところが減っていき、書き込む前に空いているところを確保する処理が頻繁に起きるようになります。

削除?空ける?

整地

ファイルを建物、書き込むところを区画に例えると分かりやすいです。

ファイルを削除した場合、実はファイル自体は削除されていません。「もう使わない」というマークが付くだけです。建物の前に看板が立つようなイメージですね。長い間SSDを使っていると、そこら中に使っていない建物が建っている状態になります。

ファイルを書き込む場合に更地があればそこを使いますが、無い場合は使っていない建物を取り壊して更地にしなければなりません。それも必要な区画だけ更地にするのではなく、まとまった区画を更地にします。取り壊して更地にする作業は時間がかかるので、SSDの速度が遅くなってしまうのです。

Trimコマンドとは、使っていない建物をすぐに取り壊して更地にすることを指します。書き込む時に更地にしなくてもよいので、SSDの速度が遅くなることはありません。

POINT

ファイルの復旧サービスがありますが、SSDは復旧することができません。ファイルを削除するとすぐに更地になってしまうからです。

ThunderboltはTrimが使える

お金に余裕があって外付けSSDが必要なら、Thunderbolt接続にしましょう。速いし速度は落ちないしSSDの寿命も延びます。

Secure Eraseで全部更地にする

そこでSecure Eraseという、SSDを全て更地にする機能を使います。これで買ったばかりに近い状態に戻すことができます。

フォーマットとは異なり、Secure Eraseするツールが必要です。

TxBENCH

残念ながらMacで動くSecure Eraseツールは見つけることができませんでした。

Windowsでは「TxBENCH」というフリーのツールでSecure Eraseすることができます。

TxBENCHの使い方については、このサイトが詳しいです。

CAUTION

SATA接続のSSDにこのツールでSecure Eraseすると、パスワードが分からないままSSDがロックされてしまう可能性があります。あえてやることは無いとは思いますが、一応注意です。

実際の手順

消しゴム

用意するもの

TimeMachine

SSDはSecure Eraseするとまっさらになるので、バックアップから復元する必要があります。普通はTimeMachineだと思いますが、復元できるなら何でもOKです。

Windows PC

TxBENCHを動かすWindows PCです。私はWindows 10でしか動かしていませんが、XP以降であれば動くようです。もちろんBoot CampでもOKです。

TxBENCHをインストールしておきましょう。(展開するだけですが)

やってみよう

Time Machineを確認

バックアップが正常に終わっているか確認します。より最新の状態をバックアップしたいなら、改めて手動で実行します。

Macの電源オフ

外付けSSDを抜きます。

Windows PCにSSDを接続

まんまです。

TxBENCHでSecure Erase

くれぐれもWindows PCのストレージをSecure Eraseしないように。

SSDなので数秒で終わります。

MacにSSDを接続して電源オン

TimeMachineから復元させるので、リンゴマーク/地球マークが表示されるまでCommand+Rを押しっぱなしにします。

SSDをフォーマット

macOSユーティリティのディスクユーティリティで、SSDを消去(フォーマット)します。これをやらないとTime Machineの復元先としてSSDが表示されません。

Time Machineバックアップから復元

復元先がSSDとはいえ数分で終わるようなものではありません。帰り際に仕掛けるような運用になるでしょうね。

定期的にやることになりそう

数ヶ月経つとまた同じような状態になるので、定期的にSecure Eraseすることになります。Time Machineがあるので比較的手軽なのが救いですね。

やり過ぎるとSSDの寿命が縮みますので、遅くなったなと思ったらまずはベンチマークを確認しましょう。

SSDが無事に速くなることを祈ります。

(2019/11/11追記)空き容量が少ないなら交換しよう

SSDの空き容量が少ない場合、いくら Secure Erase しても短期間で遅くなってしまいます。空き地が小さいとすぐに使い切ってしまうからです。

そんな時は不要なファイルを退避させるか、容量の大きいSSDに交換しましょう。

主観ですが、空き容量が50%を切ると遅くなるの早いな・・・と感じてしまいますね。

実際に交換してみた

交換前

PS4の高速化でよく使われている安価なSSDです。悪くはありませんが値段なりといったところ。

▼この状態では2週間ぐらいでレスポンスが極端に悪くなったり(GCしているから)、しまいには頻繁にOSが落ちる状況に
交換前

▼Secure Erase直後の速度。そもそも速くありませんが末期になると10MB/s以下になってしまいます
交換前速度

交換後

後悔したくなかったのでCrucial。

ケースに入れれば外付けSSDの完成です。

▼1TBにサイズアップ
交換後

▼元々のスペックが違うとはいえ、やっぱり速い
交換後速度

いつ遅くなるか

3ヶ月後までもてば御の字・・・と思いきや Crucial のSSDにはこんな機能が。

アクティブガベージコレクション

Crucial のSSDは、アイドル中にガベージコレクションするようです。USB接続のようにTrimできなくてもヒマな時に掃除してくれるので、書き込むタイミングでガベージコレクションが実行されるケースは少なくなります。

初めからケチらなかったら Secure Erase する必要も無かったかも。

いずれにしろいつまでもつのか楽しみです。結果が出たらまた記事にしようと思います。