[COPPA]YouTubeで”子供向けではない”に設定しないと収益悪化[児童オンラインプライバシー保護法]
![[COPPA]「本日より適用されるYouTubeでの重要な変更」を無視すると収益化できなくなるかも](https://www.hivoki.com/wp-content/uploads/2120/01/coppa-eyecatch.png)
YouTubeチャンネルを持っているなら「本日より適用されるYouTubeでの重要な変更」もしくは「Important changes to YouTube starting today」というメールが来ていると思います。
2020年1月7日からYouTubeが「児童オンライン プライバシー保護法(COPPA)」に準拠するための新ルールが適用されるのですが、何もせずに放っておくと収益化に問題が起きる可能性があります。
設定は一手間で終わるので、早めにやっておきましょう。
とりあえずやること
チャンネルのターゲットが13歳未満の子どもじゃないなら、チャンネルを「子ども向けではない」に設定しよう!
YouTube Studioで設定できる
▼ダッシュボード画面上部の[チャンネル設定を選択]をクリック

設定 > チャンネル > 詳細設定 でも下記画面を表示できます。
▼「子ども向けではない」を選択し、「保存」をクリック

これで終了です。
設定しないと何が起きる?
収益が悪化する可能性がある
「子ども向け」コンテンツは、視聴者のユーザーデータを使用する機能は全て使えません。
収益に直結する、パーソナライズド広告、スーパーチャット、グッズの棚は使えません。
広告が表示されなくなるわけではありません。コンテンツ内容に即した広告が表示されます。
更に視聴者と密につながるための機能である、コメント、チャット、通知、再生リストも使えません。
未設定の場合は機械学習に自動で設定されてしまう
クリエイターが設定していない場合、機械学習が自動で設定します。
ただし間違える可能性があります。全ての動画をチェックする手間はかなり大きいです。
なぜこんなことに?
Google(YouTube)が「児童オンライン プライバシー保護法(COPPA)」に違反し、米連邦取引委員会(FTC)に約180億円の和解金を支払うハメになったからです。
すべてのクリエイターに向けた重要なお知らせ: COPPA への準拠
2019年11月に公開されたYouTube公式のお知らせです。
内容の概要
- 児童オンライン プライバシー保護法(COPPA)に違反して約180億円払うハメになったし、守ることにしたわ。
- 子ども(13歳未満)はYouTubeアカウントを作れない。でも家族の端末で観られるから、プライバシーを守らないといけないんだと。
- 子ども向けコンテンツはプライバシーを守らないといけないから、自ら申告してくれ。
- 未設定の場合は機械学習で自動で設定される。ただし完全ではないから頼るな。
- エラーや不正行為があったら設定を上書きする。
- 設定方法は「チャンネル単位」と「動画単位」の2種類。
- まずはチャンネル単位で設定し、その後動画単位で調整するのを推奨。
- 子ども向けコンテンツは、コメント、パーソナライズド広告、情報カード、終了画面、ストーリー、コミュニティタブ、通知ベルが利用できない。
- 視聴者は「[後で見る]に保存」、[再生リストに保存]が利用できない。
- 米国では「子ども」は13歳未満。
- 「子ども向けコンテンツ」の規定は明確ではない。
COPPA と YouTube: よくある質問への回答
2019年12月に公開されました。前回の説明で「子ども向けコンテンツ」の規定が非常にあいまいだったため、相当な質問があったようです。
内容の概要
- 家族で観られるような内容だから「子ども向け」というわけではない。動画を通してリーチしたい相手が誰であるかが重要。子どもを視聴者として想定した俳優、キャラクター、遊び、ゲーム、曲、物語、テーマが含まれている動画は子ども向けの可能性が高い。
- 子どもが観ていても「子ども向け」とはみなされない。
- アニメだから「子ども向け」とはみなされない。
- マイクラのように子どもに人気のゲームの動画だから「子ども向け」とはみなされない。コンテンツ自体が子どもを対象にしているか否かが重要。
- 利用できない機能は、ユーザーデータを必要としているもの。
子どもが好きなコンテンツかどうかではなく、クリエイターが誰に見せたくて作っているかが重要です。
COPPA によって影響を受ける機能: 子ども向けコンテンツ
2020年1月6日に公開されました。子ども向けコンテンツに設定した場合、影響を受ける機能について説明しています。
内容の概要
- パーソナライズド広告は表示されない。コンテンツの内容に即した広告が表示される。
- スーパーチャット、グッズの棚などの収益化機能は使用できない。
- コメント、チャット、通知、再生リスト、ミニプレーヤーは使用できない。
- チャンネル登録は可能。
- チャンネル自体が「子ども向け」の場合、ストーリー、通知ベル、コミュニティタブは使用できない。
「子ども向け」にすると収益は悪化すると思います。
子ども向けコンテンツはYouTube Kidsへ
GoogleはCOPPA対策として子ども向け専用の「YouTube Kids」を用意しています。
子ども向けコンテンツはそちらで公開しましょう。