[大失態]WHO総会のテレビ会議での加藤厚労相の配信環境がひどい!やはりテストは超重要
新型コロナへの対応で注目されていたWHO総会ですが、今回は初めてテレビ(TV)会議での開催となりました。
各国の代表が順番にスピーチするのですが、日本の加藤厚生労働大臣の配信環境はひどすぎました。手ブレはするし、音声はハウリングでほとんど聞き取れません。
そしてこの失態は他人事ではないのです。
問題の映像
WHOのサイトで公開されています。問題のシーンを探すのに結構苦労しました。
WHO総会のテレビ会議での加藤厚生労働省のスピーチ配信。終始手ブレがひどくハウリングでほとんど内容が分かりません。これはさすがに大臣がかわいそう。https://t.co/wlfkmNpHvh#WHO総会 pic.twitter.com/AMrWvjSSRm
— ヴォリー@ITエンジニア (@hivokiblog) May 20, 2020
▼[Session 3] – [4. Invited Speaker(s) – continued]をクリック
▼[2:27:10]付近から始まります
開始からぐだぐだ
▼日本側になかなかつながらないのか進行役の女性がイライラ
▼配信が始まっているのにスタッフと話していますね
画像はブレブレ。おそらく手で持ったノートPCのカメラで撮影していると思われます。
ちなみに左の緑色の数字はタイマーです。持ち時間は2分。
更にハウリングでほとんど聞き取れず
▼スピーチが始まって落ち着くかと思いきや、ノートPCを手で持ったままなので画面はずっとブレブレです
更にスピーカーを切っていないのでハウリングが。せっかく大臣が英語でスピーチしているのにほとんど聞き取れません。
ようやく机に置いたけど微調整が続く
▼持ち時間の半分が経過したところでようやくPCを机に置きました。
位置をずらしたりカメラの角度を変えたりして微調整が続きます。そのたびに画面はブレます。
▼残り48秒でようやく固定完了
しかし国旗が見えないし「JAPAN」も見切れています。
持ち時間を大幅にオーバー、終わり際にまた微調整
▼持ち時間を1分以上オーバーするほど力の入ったスピーチが無駄に
「JAPAN」が見切れていることに気づいたのか、終わり際にまた微調整して画面はブレブレに。
機器の不具合のせい?!
厚生労働省によりますと加藤大臣のスピーチは、機器の不具合で聞き取りづらかったということですが「発言内容は、WHOのホームページで確認できる」としています。
機器のせいにしちゃいけませんよね。
準備不足で国の代表が恥をかくことに
- どうして専門家に頼まなかったの?
- どうしてノートPC本体のカメラとマイクでいけると思ったの?
- どうして手で持ったままなの?
- どうしてスピーカーを切らないの?
- どうしてテストしなかったの?
今回の件に関して大臣に責任はありませんし、揶揄するつもりもありません。
スタッフの準備不足のせいで、国際舞台の場で日本の代表が恥をかかされたのです。
テレビ会議用の撮影機材の準備とテストはしておこう
取引先とテレビ会議を行う機会は今後更に増えると思います。
会議がスムーズに進むように、また相手が不快にならないように、撮影機材の準備はちゃんとしておきましょう。
間違っても今回のような醜態を晒してはいけません。
カメラ
PC内蔵のカメラではなく、せめて「Webカメラ」にしましょう。(理想は一眼レフ)
PC内蔵のカメラでは近距離で下から映すことになるので、アップで下ぶくれの不格好な映像になってしまいます。
カメラの設置位置は目線の高さか、それよりより上です。
▼これで十分すぎるぐらいきれいです
▼大人数の場合は広角カメラにすれば見切れません
マイクとスピーカー
PC内蔵のマイクとスピーカーは絶対にやめましょう。ハウリングの元になりますし、何より音質が悪いです。相手が間違いなくイライラします。
Webカメラ内蔵のマイクも、人との距離が遠いのでなるべく避けた方が良いです。
複数人での会議なら「スピーカーフォン」です。
▼鉄板のYAMAHAがオススメです。安物は後悔するだけです
▼大人数で会議するならこれ一択
1人なら「ヘッドセット」です。品薄で手に入らないならEarPodsで十分です。下手なヘッドセットよりもずっとクリアな会話ができます。
必ずテストを!
必ず社員同士でテストをして、きれいに映っているか、音声はクリアかを確認しましょう。
大事な会議の前は特に注意した方がよいです。以前は大丈夫だったとしても、設定が変わっていたりネットワークの調子が悪かったりしてうまくいかないことがザラにあります。
油断大敵!